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蟋蟀養殖システム

該当するSDGs目標
ターゲット 1.52030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。 2.32030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。2.42030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。2.a開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。 13.3気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
プロジェクト プライベートプロジェクト
主団体 ルートヴィレッジコンソーシアム

取り組みの背景

コオロギが注目されている背景には、世界が抱える食料と環境の問題があります。人口増加に伴う食料不足の問題と、食料を生産する上で起こる環境負荷の問題です。コオロギは、畜肉(牛豚)に比べて、温室効果ガス・水・飼料・飼育期間などの環境負荷が少ないため、国連も「貴重なたんぱく源」としてコオロギフードを推奨しています。また、飼料も穀物ではなく、廃棄された食材を活用できるため、食品ロス削減にもつながります。

 

コオロギ食のメリット

コオロギは、地球上に豊富に生息しており、年間を通して早く成長し、飼育が容易です。また、雑食であるためエサへの制限が少なく、飼料効率が高いです。産卵されてから出荷できる成虫に仕上がるまでには約35日程度と発育日数が短く、養殖環境の温度と湿度を一定に管理することで年間を通して安定的に生産できます。

 

IoTを加味した取り組み内容

自動化の範囲

システム化するにあたり、コオロギの孵化から、出荷までを自動化しております。従来では毎日給水、給餌、清掃を行っていましたが、本取り組みではその三点を自動化しております。

従来 IoT化
給水 乾燥の度合いを見て、霧吹きで給水していた。 水分量センサをつけ、規定値を下回った場合に自動給水します。
給餌 水に濡れない分量で給餌を行っていた。
また餌に埋もれて窒息しないようにしていた。
あらかじめ設定した時間に、設定した分量を給餌。
エサが水に濡れる心配もありません。
また幼虫であれば給餌の前にエアーを吹き、コオロギを退避させます。
清掃 コオロギを別の生育箱に移し、清掃を行っていた。 二層構造にすることで円滑に清掃を実施。ワイパーからエアーを吹き、清掃を行います。

 

制御装置

 

ユニットの作成と出力について

給水ユニット、給餌ユニット、フン清掃ユニットは3DCADにてモデリングし、3Dプリンタで出力しております。

給餌ユニット(右)と給水ユニット(左)の3DCADにて設計時の様子

設計した給水ユニットを3Dプリンタで出力した様子

給水ユニット・給餌ユニット運用時の様子

自動給餌された給餌ユニット内にコオロギが食いついている様子

フン清掃ユニット設置時の様子

 

内部閲覧機能

内部を閲覧できるようカメラを搭載。これにより生育具合をリアルタイムで閲覧できます。

 

コオロギの生育状況に合わせたフェイズを設定

本システムではフェイズを5つに分け、生育管理することを実現しています。生長度合いに合わせフェイズを切換え、常に最適な生育を行います。

フェイズイメージ

 

設定画面

給餌設定や清掃設定で時刻を設定することで毎日設定した時間に実行できます。

 

管理画面

管理画面(縦長のため一部抜粋)

生育管理画面ではコテージ内の気温・湿度と、生育箱の気温・湿度を閲覧できます。また現在の生育箱のフェイズにあわせ、自動でフェイズに分けて表示を行います。なにも操作しなければ自動で次のフェイズに移行しますが、生育が遅れている場合には該当の生育箱を選択し、一つ前のフェイズへ差し戻す機能も搭載しています。

 

コオロギ養殖の展望

コオロギを食材として使用することは、持続可能性、栄養価、および環境への影響の観点から、さらに拡大する市場の一つと考えております。給水、給餌、清掃を自動化することで、生産コストの削減やスケーラビリティの向上、さらには一貫した品質の確保など、多くのメリットが期待されます。今後このシステムを発展途上国にも支援し、飢餓で苦しむことがなく、新たに職と食を生み出せる社会を作っていくよう展開していきます。

各種アイコン等の説明

SDGs目標

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17の目標・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

ターゲット

17の目標を、より具体的にしたものが「169のターゲット」です。

プロジェクト種別

オープンプロジェクト
成果物をオープンソースとして世界中に発信する公益プロジェクト

プライベートプロジェクト
ビジネスと経済発展を通じてSDGsを推進する私益プロジェクト

主団体

プロジェクトのリーダーとして事業を推進する会社、社団法人、市民活動団体等。1団体で構成

副団体

プロジェクトの補佐的なポジションとして事業を推進する会社、社団法人、市民活動団体等。1団体又は複数団体で構成。