取り組みの背景
現在、産業分野においてプラントを導入してからテストを行っていますが実際にロボットが動いた際に予期せぬ問題が発生する可能性があります。またプラントを提案する際に図面を見せることができても客先で導入後のイメージがしづらく、なかなか成約に繋がらないとのご意見があります。
取り組み内容
動作イメージ
3DCADでの設計物を基に各種パーツをCGで再現します。
仮想空間上で実機を再現したCGデータをロードし動作検証を行います。3次元シミュレータには物理エンジンが搭載されており、質量・速度・摩擦等の環境を再現しシミュレートが可能です。通信やデータベースのプログラムはそのまま実機でも使用できます。
これにより以下の効果を得ることができます。
通信プロトコルについて
通信プロトコルはソケット通信だけでなく、PLCのMCプロトコルも対応しております。
現在MCプロトコルは三菱製、キーエンス製どちらでも対応しております。これによりまだ実機を用意していなくてもPLCプログラムのアドレスが意図したものに割り振られているか検証できます。またMCプロトコルであればPLC側にシミュレータ用の特別な処理は不要です。
UIについて
基本UIは以下のように3次元環境があり、配置するオブジェクトやプログラムを標準搭載しています。
プログラミング不要でドラッグ&ドロップでシミュレート機能を実装可能です。またUIを必要に応じて折りたためるため、広い空間での閲覧が可能です。
PLCとのアドレス割当や、値を閲覧する機能も搭載しております。
本取り組みの展望
3次元シミュレータを開発することで、プラント導入前に客先へより具体的に提案できるため成約までの確率を上げたいと考えております。また今後はVRヘッドセットとも接続し、なにもない工場内部でヘッドセットを装着し、背景をカメラで取得しながらVR上でプラントを設置・閲覧する機能を搭載予定です。今後産業面でも活躍できるシステムを構築してまいります。