2022.11.08
お知らせ
稲刈り作業から約1週間が経過、スマート水田は脱穀の過程へと進みました。
脱穀を行う前に、まずは自然乾燥させている稲の根本を覆っているビニールを外すところから始まります。
ビニールは、自然乾燥させてる中、雨による湿気やカビを防ぐために覆っていました。
外した後、ここからは本格的な作業に入ります。
最初に脱穀機側の設定を済ませ、お米を入れる袋を取り付けておきます。事前準備はこれで完了です。
脱穀機の投入口に、刈った稲の根の向きに注意しながら投入していきます。
仕組みとして、投入口から脱穀機へ入り脱穀されたお米は袋の中へ、藁は外へ排出されます。
この時に脱穀しきれなかった稲があったりしますので、再び脱穀機へ通し脱穀し忘れがないようにしておきます。
この作業を繰り返すことで、スマート水田で収穫されたお米は1袋当たり約25kgほどの重さになります。
たくさんお米で満たされている袋は、保管され籾摺りの過程へと進みます。
ちなみに脱穀された藁には「家畜の寝床」や「たい肥」などなど、脱穀後も利用価値がありますのでいくつか集めて藁で結んでまとめておきます。スマート水田では脱穀された稲を粉砕し、土を肥やすために水田に撒き、次シーズンの稲を成長させる大切な糧になりました。
籾摺りや精米の作業が残っている中、次の収穫の時期に向けて既に動き始めています。
今回、稲刈りなど時間や人員を多く要する過程がいくつかありましたので、IoTなどの技術を用いて、今後どのように負担軽減を実現させていくかなどの課題も残っています。また、今後力を入れていきたい取り組みの1つに害虫や病害を防除できるシステムの構築があります。
これらを実現させ、より自動化が進んだスマート水田へと発展させていきます。